FUJIFILM X-E2を迎えて [写真雑談]
最近、α99によるスナップ撮影が辛く感じる時が増えてきた。
なにせ、あの一眼ボディに標準ズームを付けた場合、800g+950g=約1.8kgとなってしまい、まるで15インチノートパソコンを首にぶら下げて街中をスナップするようなものだ。
もう若さが足りない.....
そんな事を考えいた矢先、あの東京の写友であるトド師匠が、FUJIのX-T1を予約したというのを先の北海道撮影会で聞いた(以前からフェイスブックでは盛り上がっていたが)。
それで負けてはいられない....ってことはないが、師匠から強く勧められてたという事にしてFUJIのX-E2が我家にやってくることとなった。
α99はここ一番って時や風景写真がメインになって行くのだろう。
ここから、X-E2による作例である。
師匠からも再三写りはどうだ、作例を見せろとのオーダーはあったのだが、「年度末」というブラックホールに忙殺されてきた。
前半3枚は、わが家に来たばっかりの頃、人知れずこっそり試し撮りしていたもの。
ここからは、E2とお友達になったことをカミングアウトしてからの作例である。
一般のサラリーマンにとって、カメラ一台の出入りであっても、家族の目は厳しい。
最近、子どもまでもが自分が見ているwebサイトをチェックし、カミさんに告げ口する始末である.....むかつく。
以下は、先日といっても、2月末に東京へ出張に行った時の写真である。
久しぶりに渋谷の松涛美術館に行ってきた。
10何年振りだろう。そして、建築写真を撮るというのもかなり久しいものであった。
白井曻一さんの松涛美術館と言えば、1980年に竣工したにも関わらず、自分の中でこのデザインは今も色あせることはない。中でも、この階段はぜったい外せない。
久しぶりに見て、やっぱスゲーなとちょっとドキドキした。
中庭ならぬ、空中ブリッジ部分。
当時は、この発想にビックリした思いがよみがえる。
いかんいかん、一応、X-E2による作例ってことでのブログUPであった。
カメラや写真に対して、うんちくを言える頭も腕もない自分が、このE2に言えることは、高感度で撮ってもノイズが出ないこと。あとはホワイトバランスをオートにしていても、気に入った色で出てくることかな。
そこで、実践にてどんくらい高感度ノイズに強いのか、手持ちで夜の渋谷を徘徊することにした。
もちろん、仕事が終わってからの話である。確かに仕事が終わってからである。
で、夜間撮影の対象とした一つが、この「のんべい横丁」だ。
これが、この軽さと手持ちで撮れるんだから驚き。すんごいね、最近のミラーレスって。
性能の良いコンデジでも撮れるんだろうけど、このくらい解像して、ここまでのグラデーションは出せないんじゃなかな。
昼間の設定のまま露出補正をアンダーにしてたので、ちょっと潰れてるけど、ボディ側補正で相当ディテールがはっきり出ると思う。それが手持ちで手ぶれせず。
ホワイトバランスは全てオートで撮ってきた。
我家のリビングは電球色のスポット照明で、部屋全体を明るくするようにはしていない。
そんな状況下でも、手持ちでちゃんと雰囲気を出し、人の肌色も自然に近い色合いで撮れている。
個人的にアンダーが好きなので若干露出をマイナスにしがちだが、多少暗部が潰れても気になるほどには思えない。
結果、JPEG派の自分にとって、そんなに調整することなく好みの色合いを出してくれるこのE2は、合格点の機種である。(E2でこのくらいだから、T1はかなりすばらしい仕上げになっているのではないか。個人的にE2と比べたら、T1はファインダーが肝だと思います)
あとは、マウントアダプターにフォクトレンダー(Leicaじゃないところが良い)を着けてスナップカメラにするのを夢見て、年度末を乗り切るのであった。
厳冬の北海道に立つ03 [撮影旅行]
「年度末」.....この言葉の意味は、「忙殺」と言い換えても過言ではない...
久しぶりに冒頭からの言い訳で始まる。
さて、1月末に行った厳冬の北海道撮影旅行の話を東京で桜が咲き始めた時期にするのだから、我ながら節操がない。
以下の写真は、確か日本一寒い町の近くだったような気がする。近くといっても北海道なので、内地との時間距離・感覚で語ってはいけないのかもしれない。
確かに、自分の記憶も相当あやしいものだ。
いつもの如く、早朝5:00ちょい前にバスに乗り込み出発。
この移動時間・空間から、自分における本当の厳冬の北海道が始まった....
前日、バスの移動中、整備不良なのか、どうも排気ガスの臭いが気になっていた。後ろのシートに踏ん反り返っているトド師匠も目が痛いというので、自分の席の窓を2cmほど開けていたのだ。
それが、仇となった。
前日、窓を閉め忘れてホテルに戻ったものだから、翌朝バスに乗り込めばもちろんそのままの状態である。
窓を閉めれば済むこと事なのだが、さすが北海道、凍っていて窓を閉めることが出来ない!その上、バスの中は、暖房を入れないで(カメラの結露防止と身体をなじませるため?)撮影場所に移動しているものだから、もともと寒い上に窓から風が入ってきて身体の震えは止まらない(涙
皆、早起きした時間を浅い眠りで取り戻しているなか、自分だけは必至でバスのカーテンを窓の隙間に押し込み、震えながら早く現場に着くのを祈っていた。
冬の北海道での撮影。
この寒さは、自分の人生の中で味わったことのない寒さであった。そして、あんなに寒いバスも初めてだった。
米さんから借りたアイゼンを着けないと歩けないくらいツルツルの道路。トレッキングシューズの中にホッカイロを入れても、足の指先がかじかみ、まつ毛がホントに凍ってしまう環境。
それでも、-20℃まではいかなかったみたい。これで、風が吹いていたら体感温度は軽く-20℃以下なのだろう。
そんな中、α99は最後まで気分を害することなくお仕事をしてくれた。
.......良かった。
これで何かあったら、やっぱり家電メーカーのカメラとレッテルを張られてしまうところだった。
今回も無事、楽しい撮影旅行が終った。
帯広空港で、皆でワイワイと談笑していた中、自分のスマホにある手相占いソフトで遊び始めた。
もちろん、米さんも含めて手相をスマホで撮り、皆でそうそう当たってる等とやいのやいのしてました。
そして、師匠の番になり、その鑑定結果は!
「独創」~奇想天外な発想でひきつける芸術家~
いち早く時代の空気を読める感受性と、豊かな想像力に恵まれ云々・・・・
おおお.....と、皆が羨む鑑定結果となったことから、本人もピノキオ状態(でも、ちゃんとした努力家です)。
米さんまでもが、右手と左手との結果は違うはずと言いはじめた(笑
最後まで、ホントに楽しく過ごせた厳冬の北海道でありました。
また、皆さんにどこかでお会いできればと思います。